ファンダメンタル分析入門
ファンダメンタル分析が、どの様なものかについては既に述べましたから、お分かりですよね。
企業の業績などの様々な基礎的条件を分析するわけですが、いったいどの様な資料を使えばいいのでしょうか?
答えは、ありません。身の回りのすべてが貴重な資料となります。
しかし、それではきりがありませんので、代表的な資料を中心に分析しましょう。
まず、挙げたいのは、新聞です。新聞には株価に影響を及ぼす、経済や政治などに関する情報が満載ですから、ぜひとも目を通したいものです。日経新聞が有名で、おすすめでもあるのですが、どうしてもダメなら無理に取ることはありません。朝日新聞でも読売新聞でもいいので、経済面等には目を通しておきましょう。
次に挙げられるのが、会社四季報です。会社四季報とは、東洋経済新報社が出している、3500社を超える上場企業と店頭公開企業の全てについて、正確なデータと入念な調査に基づく最新情報を掲載している情報ハンドブックです。会社四季報の他に会社情報というのも出ていますが、シェアでは会社四季報のほうが上です。まあどっちでもいいんですけどね。
この記事のもくじ
日経新聞を読みこなそう
まずは、新聞ですが、どこを見ればいいのといっても困っちゃいます。見るところがあり過ぎて。
金融や経済面などは絶対に見逃せません。
各々の企業についての情報は、モロに株価に影響を与えます。また、業界全体の話題や経済全体の動向も、各々の株価に影響を与えます。
政治も、経済に密接にかかわっていますから、政治面も要チェック。例えば、選挙前には選挙をにらんで、積極的に景気刺激策を行います。
また、国際情勢は株価に大きな影響を与えますから、これも見逃せません。例えばテロが起これば、世界経済の見通しが暗くなって、全体的に株価も下がりますよね。
そんな訳で、ここで全てを説明することは困難です。
とりあえず株に強くなる『日経』の読み方あたりを読んでみることをおすすめします。
会社四季報を読みこなそう
会社四季報には、会社の事業内容や財務データ、業績の実績と予想、大株主、役員、住所や従業員数など様々な情報が載っています。
全部大事ですが、財務データ、業績の実績と予想は、特に注目するべき点です。
業績の実績と予想をしっかり見ておけば、将来の株価の上げ下げが予想できますし、倒産を事前に予測しやすくなります。
PERなどの様々な指標も重要な情報ですから、要チェックです。
代表的な指標には以下のものがあります。
EPS | EPS = 当期純利益 / 発行済み株式数 |
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BPS | BPS = 純資産 / 発行済み株式数 |
PER | PER = 株価 / EPS(一株あたり利益) |
ROE | ROE = EPS(一株あたり利益) / BPS(一株あたり純資産) |
EPSは、一株あたり、当期にどれだけ純利益を上げたのかを表します。
BPSは、一株あたり、どれほどの資産があるかという事を表しています。
PERは、株価と企業の収益力を比べて、株価が妥当であるかを判断する指標です。同業他社と比較したり、同じ会社の過去と比較したりして、株価が割安であるか判断します。
ROEは、資本に対してどれだけ収益を上げられているかを表す指標です。資本は株主が投資しているのですから、これを有効に使って利益をあげれている企業は優秀ですよね。
会社四季報も見所があり過ぎて、全てを解説するのは困難です。
これも株式投資に役立つ「会社四季報」の使い方を読んでおくことを、おすすめします。
財務諸表を読みこなそう
企業の財務内容を知るには、財務諸表を見るのが一番です。
企業の財務内容を知れば、その企業の収益性や将来性が見えてきます。また、企業の台所事情を知ることで、倒産のリスクに備えることができるのです。
財務諸表は、企業のホームページなどで、すぐに見ることができます。
財務諸表には、様々な種類がありますが、有名かつ大事なのは、財務三表と呼ばれる3つです。すなわち、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書の3つです。
簿記などをかじったことのある方なら、分かりやすいと思いますが、初めての方は難しいですよね。
これも企業分析には欠かせない知識ですので、分かりやすい入門書で、しっかり勉強しましょう。決算書はここだけ読もうは、とても分かりやすい入門書です。CD-ROM付きで少々値が張りますが、内容もいいですし、このぐらいの投資は将来の為に必要でしょう。
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