テクニカル分析入門
テクニカル分析については、既に述べたので、どのようなものか、お分かりですよね。
テクニカル分析の主役はチャートというグラフです。このチャートを見れば、その銘柄の株価の動きや傾向が、すぐに分かるんです。
と言っても、知らない人が見ても全く分かりませんよね。そこでまずは見方から勉強しましょう。
この記事のもくじ
ロウソク足
チャートを見て、まず目に付くのが、黒と白の箱がずらっと並んでいるものですね。
これはロウソク足と言うものです。これが株価の動きを表しているんですね。
チャートには様々な種類があって、ロウソク足が1つで1日を表す日足チャートや、ロウソク足が1つで1週間を表す週足チャートがあります。
通常の分析では週足チャートを使うことが多いようです。そこで、ここでは週足で考えます。
下の図を見てもらえれば分かるとおり、ロウソク足には白と黒があります。白い方が陽線、黒い方が陰線と言います。
株価が週始よりも週終の方が高かった場合は、陽線となります。
株価が週始よりも週終の方が低かった場合は、陰線となります。
左の陽線の方を見てください。ロウソクの箱の部分の下辺の高さが週の始値を、ロウソクの箱の部分の上辺の高さが週の終値を表しています。
ロウソクの箱の部分の上下に出ている線は、ひげと呼ばれるものです。上に出たひげの先の高さが、その週の最高値を表しています。下に出たひげの先の高さが、その週の最安値を表しています。
右の陰線も同じようにして見ますが、こちらは箱の上辺が始値で下辺が終値なので注意してください。当然ですよね。陰線では、週の始めよりも終りの方が安くなっているのだから、下にこなければおかしいですよね。
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陽線 | 陰線 |
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これでも分かりにくいという人は下の図を見てください。左の折れ線グラフは一週間の株価の動きを表しています。それと、右とロウソク足(陽線)の高さを比べてみてください。
どうですか?週の始値はロウソク足の始値と同じ高さですよね。他の値も同様になっていますよね。こういうことなんです。
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移動平均線
ロウソク足は分かりましたよね。次に移動平均線です。
ロウソク足の箱の他に、2本の折れ線グラフが見えますよね。これが移動平均線です。
2本の内の1本が13週移動平均線で、もう一本が26週移動平均線です。
13週移動平均線は、一週間の株価の終値を、13週間分足して13で割った値を、グラフにしたものです。13週の株価の平均値ですから、中期的な株価の動きを表します。
26週移動平均線は、一週間の株価の終値を、26週間分足して26で割った値を、グラフにしたものです。26週の株価の平均値ですから、長期的な株価の動きを表します。
よって、激しく動いている方が13週移動平均線で、なだらかに動いている方が26週移動平均線です。
ちなみに、ロウソク足は、平均ではなく、その週のそのままの値ですから、短期的な株価を表していることになります。
よって、ロウソク足と、移動平均線を組み合わせることによって、バランスよく分析できるのです。
出来高
下の方の棒グラフが、出来高を表しています。出来高とは、その日に市場で売買された数です。取引が多いと言うことは、当然その銘柄に人気が出てきたということになります。
人気が出てきたと言うことは、多くの場合は株価の上昇が期待できます。まあ、企業スキャンダルなどで、一斉に売られたときにも出来高は上がりますので、何ともいえませんが。
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